染夫木智也

サンクスギビングの染夫木智也のレビュー・感想・評価

サンクスギビング(2023年製作の映画)
5.0
内臓飛び出るが当たり前になれば、それはもはやコメディ

タランティーノからも「ホラーの未来」と絶賛されたイーライロス監督。

過去作といえば、エログロホラー映画の「ホステル」、人を食う民族に襲われる食欲失う映画第1位「グリーンインフェルノ」など単なるホラーではなく、グロを強調したホラー作品が多い。

今回は2007年に公開された「グラインドハウス」の映画の中で存在しない架空映画の予告編として制作された「サンクスギビング」が16年の時を経て長編映画となる。

まず、サンクスギビング(感謝祭)とは、日本ではあまり身近ではないけど、アメリカで11月第四木曜日に行われるいわゆる収穫祭を示す。

映画の物語は
サンクスギビングの発祥の地、マサチューセツ州プリマスのとある大型スーパー(コストコみたいな)で入場規制していたにも関わらず、順番抜かすする者などから、現場は混乱。人混みに溢れ、死人が出る事故に。1年後、ある仮面を被った殺人者が街中に現れ、大型スーパーの現場にいた者たちが次々に狙われていく。


最近アクションとか、ファミリー映画を制作されていたから、ついにイーライロスさん待ってたぜ。

冒頭から暴力的な世界感MAX。
スーパーの場面、ショッピングカートに女性の髪が絡まるんやけど、毛が抜けるではなく、頭皮ごともっていかれてたり、踏み潰されて指が折れたりなど、これほどカオスという言葉マッチするシーンはないかも。

今回はストーリーもハラハラで良い。
インスタみたいなSNSに知らない人からタグ付けされて、見ると食卓に自分のネームプレートがあり、標的やぞって狙われるって言うドキドキ、しかも、誰が犯人なのかを推理するなどサスペンス要素もある。

そしてなんていってもイーライロス。
多彩な殺し方がまさに芸術。
指は切り取られ、首は飛ぶ、内臓出てくるまでは当たり前、今回は食材として調理までされるって頭イカれてます。
監督自身、世に出ている映画よりも良い殺人シーンを作ることを常に考えているらしい。
名シーンとしては、トランポリン。
男女が部活を抜けて、倉庫でエロいことをしようとトランポリン使っていると、あーーー!!
ってね。
気になる人はみてください。

すでに続編もすでに決まっているらしいので、
グロいのが苦手でなければぜひみてほしい。