このレビューはネタバレを含みます
エイリアンは、キャメロンの2→スコットの1の順に観てきた私。
当時3まであるのは知っていたので、1を観た後にこれに手を伸ばしたわけだがまだこの頃はフィンチャー監督もまだセブンが公開される前。
彼の後の才能に気付いていくが、本作は始まりから鬱展開で、絶望しかなかった。
前作でなんとか生き延びたニュートとヒックスが死亡、ビショップも機能停止。
リプリーへの仕打ちがあまりに酷である。
辿り着いた星は監獄で、史上最も不衛生で安全ではない上に更にそれを脅かすエイリアン。
後々フィンチャー監督の作品を観るにつれ、彼の特色が分かる。
アルティメット版DVDのメイキングでいかに、脚本や監督が二転三転し、ほぼ丸投げに近い状態で任され苦戦を強いられた為か評価があまり良くない。
私自身、エイリアンの見せ方やこの純粋悪を知らない囚人で固められた環境、対抗する武器がない状況下などからして悪くは言わないのだが、やはり冒頭での絶望が強く、2への思い入れもあることが後押ししてしまい何度も観るには大変重たくソフトのコレクションには入れていない。
(アルティメットのメイキングは、職場の同僚に借りて鑑賞したため特典内容を把握していた)
一時期、ターミネーターのように3をなかったかのように、もしもバージョンの3が製作される話があり、絵コンテや監督の候補まで上がって期待をしていたが、結局頓挫。
本作より先に鑑賞済みだった、ラストアクションヒーローのベネディクトでチャールズ・ダンスを見ていたので、結局悪者なんじゃないかと勝手に想像していたが、そんな雰囲気もないままあっさりと後ろから襲ってきたエイリアンに殺られてしまった。
もうとにかくリプリーの心情を思うと辛くて耐え難い。そればかりに心を掻き乱されてしまい、ある意味トラウマ作品として私の中では刻まれている。