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サイラー ナラシムハー・レッディ 偉大なる反逆者のpurity7のレビュー・感想・評価

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「熱風!!南インド映画の世界」トリを取りますは、MEGA STARチランジーヴィ作品でございます。「マガディーラ」でカメオはありましたが、初めてチャランパパの演技を堪能しました。

とはいえ、全盛期の作品ではないのですね。しかもチャランがプロデュースとか。今回もインドの神さまたっぷり、スローモーアクションたっぷり、血飛沫に次ぐ火炙りに次ぐ人体破壊たっぷり。まごう事なき、南インド作品でございます。

まぁ、とにかくチランジーヴィの目力よ!エグすぎるわ。隈取要らずの荒事歌舞伎です。水中でシヴァリンガを前に坐禅からの開眼びかっーっっ!は思わず声が出るかと思いました。アクションは流石に吹替だったんで、ブイブイ言わせてた頃の作品も観てみたい!

突然のデーヴァセーナことアヌシュカ・シェッティ登場にビックリ!この人勇ましく啖呵きる役が本当に上手いですね。福々しいお顔と眼力の強さが、インドの神様の雰囲気そのまんますぎて、たまらん。

タマンナーの三白眼は眼福の一言。ダンスシーンのあるインド映画全てのヒロインでそうなんですけど、ダンスし始めたらそれまでの100倍セクシーになるの、どないなってるんでしょうか。どんなに勇ましくツンツンしてても、急に表情から体の動きから艶めかしさが全方位に放出されるの、極楽がすぎる。途中、アヴァンティカみたいにラクシュミの存在忘れられたんかなと心配になりましたが、いやー役柄も素晴らしかった!

ラクシュミの恋敵役も良かったです。何年も密かにずっと思い続けてきた情念をあんなにもどストレートに伝えられたら、気持ち傾くよね。

いつまでもインド映画初心者気取りで過ごしておりますが、モブ役を含めて見たことある顔が増えてきたな。悲しい最期を迎える少年の母とか、絶対どこかで見たことある。

結構終盤まで、チランジーヴィのために作られた映画だなぁと思いながら観てたんですけど、最後の方はもう号泣です。新選組の最終回とか思い出したなー。最期まで見届ける母の気持ちに入りこんでしまったわ。えーっ、あいつをやっつけないまま死んじゃうの???と思っていた所に、ナラシムハー渾身の一撃ですよ。うぉーっっっ!これよこれこれ!しびれるーつつつ。サイラー!ナラシムハー・レッディ!!!

いやでもまあ、なんだかんだ一番しびれたのは裏切った?裏切ってない?裏切った?裏切ってないを行ったりきたりするスディープですよ!!!か、か、か、かっこいいいいいい〜

ほぼ「マッキー」のイメージしかないから、こんなにブラックでイケ散らかしてるスディープは、気持ちが掻き乱されてしまって正気が保てません。シーク?仕様の衣装もめちゃくちゃ似合ってる。逞しすぎない、すらっとしたスタイルも良き…
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