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ザ・カンファレンスのhorahukiのレビュー・感想・評価

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)
3.5
記録です。

やる気のない自治体職員たちが次々に処されていくスラッシャー。若者じゃなくて碌でもない大人たちが被害者ってのが楽しい!殺人鬼に対して見せ場的な反抗&バトルを繰り広げるのがおば様ってのも好き😂こういうコメディに振り切ってる訳でもない気の抜けたスラッシャーって最近流行ってるのかな。一見惨劇後かと思わせてミニチュアであることが判明、そこからカメラを動かしていくことで再び現実の惨劇へと思考を揺さぶる導入が面白く、本編においてもこの見せかけ感というか、心(最も顧慮しなければならないもの)がここには無く、映画外の何かに疎外されているだけのまさに駒のようなキャラクターたちの饗宴が製作陣の冷ややかな視線を浮き彫りにしている。具体的に何なのかを明示せずに日常の切り取りによって断片をパズルのように完成させていく中で全く完成しない箇所を意図的に作り上げ、概略のみで映画を進行させて終わらせるのもその作風に合っており、終始虚しさしかない。山奥村に巨大ショッピングモールを誘致する計画の最終段階における会議(研修旅行?)に来た役人たちがスラッシャーの被害者となるのだけど、誰も彼も全くやる気がなく、地元民に対する横暴な所業による被害がその態度とは不釣り合いな過大さ感じさせることで悲惨さを醸し出す。役人たちの殺害演出も彼らを嘲笑するかのようで、中でも国旗掲揚の如く釣り上げられた女性の背後に花火が上がるあたりが楽しんでる感あって面白かった。ファイナルガール的な概念も存在せず、殺人鬼に対する態度でそれぞれの本質的な部分を描こうとしているようにも見える。主人公のように見える女性もvs殺人鬼においては空気で、それは正当な補償という観点で殺人鬼とはズレがあるためでしょう。お爺ちゃん &お婆ちゃんのくだりも面白かったし、ここも会議でのセリフが効いてくる。『Sissy』でも頭皮ズル向けあったけど、これも流行ってる?


書き殴ってるだけなのでコメント等スルーしてください🙏
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