FREDDY

4.3.2.1のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

4.3.2.1(2010年製作の映画)
2.9

このレビューはネタバレを含みます

ノエル・クラーク、マーク・デイヴィスがエマ・ロバーツ、タムシン・エガートン、オフィリア・ラヴィボンド、シャニカ・ウォーレン=マークランドの共演で制作したクライム・アクションである本作は、様々な悩みを抱えるも内気な性格から親友たちに思うように打ち明けられず自暴自棄に陥っていたシャノン、著名なピアニストのレッスンを受けるべく試験会場であるニューヨークへと訪れ、SNS上で交流を深め恋人となったブレッドと一夜を過ごすも思わぬ事態に遭遇してしまったカサンドラ、留守中のカサンドラの自宅に忍び込み恋人のジャスと幸せなひと時を過ごすも、複雑な家庭環境や同性愛者であるが故の悩みと対峙していたケリス、建設現場で働く継父が仕事中に怪我を負ったことで母親からスーパーの夜勤のアルバイトを無理強いされ、嫌々ながらも家計を支えるべく横柄な態度を取る主任のティーから押し付けられた雑務をこなしていたジョーの、親友同士の4人の女子大生を軸に、連日報道され世間を賑わせていた、アントワープで発生した過去最大の盗難事件の盗難品である"ダイヤ"を巡り4人の運命が交錯していった3日間が描かれた作品となっているのだが、エマ・ロバーツやタムシン・エガートンらが演じる4人の女子大生のキャラクター性や人物設定、それぞれに別行動をとっていた親友同士の4人が盗まれた"ダイヤ"によって引き寄せられ運命が交錯していくという大まかなあらすじ、そして彼女らの運命が交錯していく3日間を一人一人に焦点を当てて描いた構成こそは面白いとは思わされました。ただ、本作は盗まれたダイヤを手にしたことで何かしらの行動を起こすが大きな展開は見せませんし、4人に焦点を当てた物語が紡がれるも個々で過ごした3日間の様子がメインとなっているので、シャノンらが結託して犯罪に走る様やダイヤによって思いも寄らぬ事態に遭遇していく様などを期待しながら本作を視聴してしまうと肩透かしを食らってしまうでしょうね。それと説明不足な点や腑に落ちない箇所も多々ありますし、4人が抱えた悩みやそれと対峙したことで覚えた葛藤や苦悩などは映し出されるが、友情や絆というものが意外とないがしろにされていたのでその点も気になるところですかね。悪くはないがいまいち求めていたものが得られない一作かと。
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