2023年ベルギー/オランダ
監督/ バス・ドゥヴォス
出演/ シュテファン・ゴタ(ｼｭﾃﾌｧﾝ)
/ リヨ・ゴン(ｼｭｼｭ)
第73回ベルリン国際映画祭で2冠に輝いた、ベルギーの新鋭バス・ドゥボス監督が脚本も手がける映画「Here」
物語は蘚苔(ｾﾝﾀｲ)学者の女性と移民労働者の男性が織りなす心の交流と日常のドラマ（💚）
舞台はベルギーの首都ブリュッセル、そこに住む建設労働者の男性シュテファンはアパートを引き払って故郷ルーマニアに帰国するか悩んでいる、、シュテファンは姉や友人たちへの別れの贈り物として、冷蔵庫の残り物で作ったスープを配ってまわる、、
ある日、修理の車を引取る途中、森の中で蘚苔(ｾﾝﾀｲ)学者の中国系ベルギー人の女性シュシュと再会する、、、
オープニング映像で、ビル工事中の風景を視界に馴染ませ、次の全体の中で過ぎた時間をゆっくりと再生させていく、とても雰囲気のある映画、、
そしていつも感じているものを殊更ではなく、文脈もなく、役者に言わせる言葉がそれなりに心に響く、「やりたくてもできない事がある、そればかりが増えていく、目を閉じて次に目を開けると時間ばかり過ぎている」、、人生の述懐に頷(ｳﾅｽﾞ)いてしまう、
そして優しさ、、日頃世話になっている人に手作りのスープを配ってまわる、、
弟シュテファンが姉アンカに言う言葉が何気なく愛情に満ちていて、、親しい人だけに向けられた温かい言葉になった、、「声が聞きたいんだ、何か話してくれ」、(😻)(💕)
この優しさが次にシュシュとの出会いにつながり、それが人と自然との一体感になってゆく、
、、、このプロットが素晴らしい、😍🩷
映像は降る雨が多いがその音を聞いていても憂いはない、重い弦の音色が良くて和む、
そのなかでいつも自然の声を拾っている、、
鳥の鳴き声、エンジン音、遠いサイレンの音、犬のなき声、鳥の羽音、車輪が軋(ｷｼ)む音、川のせせらぎ、、、音が途切れた時、自然と音楽が始まる、、、また風と雨と雲が印象的、そして夜も、💟
「今なにを思う?」かを考えさせる映画だ、、💋
本当に観るに値する、💓とても良かった🧡😻
、good
