素晴らしすぎる!
なんて哀愁深い映画なんですか!!!
1960年代の台湾。山村に住む若い幼なじみの男女とそこに生きる人々を描いたドラマ。
オープニングの電車がトンネルを抜けていくショットを観て、この映画は直感的に素晴らしい映画だと感じました。
その後も男女のドラマを遠くから客観的に描きつつも、ノスタルジックな映像に心を奪われていました。
やはりホウ・シャオシェン監督は『冬冬の夏休み』でも客観的にロングショットで撮影しながらも、そこに生きる子どもたちを温かく見守るように撮ってますね。
『恋恋風塵』でも若者たちをそのように描いている。
何の変哲もない日常が、こんなに鮮やかに描けるのが凄いです!しかもこの男女はお互いを想っているのに恋愛描写がないのです。なのに安心してみれる。
ラストは悲しいですが…。
やはりホウ・シャオシェンは好きな監督です。