喜連川風連

恋恋風塵(れんれんふうじん)の喜連川風連のレビュー・感想・評価

3.5
1960台湾景色。

昔フィルムで観た、戦前の東京のような台北の街並み。

それを固定カメラ(フィックス)と長回しとパンフォーカスを用いたカメラワークで撮る。

縦線の構図がバスバス決まっていて、それが独特のリズムとなっていた。
決して、主題が3分割を犯してくることはない。
小津安二郎を思わせる。

だが、2人だけの空間になるときは、カメラがグッと寄り、ピントがそこだけに合ったりする。

この美しい構図を劇場で眺めたかった。

おかゆの匂いが漂ってきそうな全体の雰囲気。

製作委員会式の嘘っぽい恋愛映画にはない純な映画。

聖子ちゃんカットの女の子と柳葉敏郎。

愛よりも好きよりも強く深く。
喜連川風連

喜連川風連