ヒメ

リンダはチキンがたべたい!のヒメのレビュー・感想・評価

4.0
監督・脚本 キアラ・マルタ
      セバスチャン・ローデンバック

珠玉のフレンチ・アニメーションコメディ🇫🇷
短い上映時間サクッと観る映画かなと
おもっていたけれどとっても濃厚!
76分、
別世界に連れて行ってもらえました
ここがフランスの映画館だったら⌒♪
かえりみちカフェに寄って
のんびり余韻に浸りたいきもち。

あらすじは…♪*°

リンダが1歳のときのパパのかすかな記憶
ある日パパとママの憧れの結婚指輪を
盗んだと勘違いされママンは償いのために
なんでもする! と
そこでリンダは
「 "パパのパプリカ・チキン"を作って!」
料理が苦手なママが逃げる鶏を追いかけて
("切り身を買う"ではなく"1羽"なので笑)
奮闘する話し とおもったら
元マジシャンの新米警察官
親切な羽毛アレルギートラック運転手
結構怖いヨガインストラクターの
アスリッドおばさん
団地のこどもたち。を 巻き込んでいき...
くすっとしちゃうし
ラストにはこころがあたたまる💓

フランスの住宅事情って
総人口の6人に1人は社会住宅(団地)
らしいのだけど
そこのこどもたちって10歳くらいで
既に自立してるね!
中庭であそぶ独特な雰囲気もほんと
おもしろかった🍉

そして個人的に
あまり好きではないこのポスターの
(すいませんw) 雰囲気からは
想像もつかない映像と音楽で
"ヌーヴェルヴァーグの即興性を求めた
ジャズセッションのような作品"
(すごい表現…うんそう言われれば..)
トリュフォーの思春期や突然炎のごとく
などの影響もあるようですが
団地の窓から
子どもたちが顔を出すシーンは私も
劇中思い出しました♪

最も印象的だったのは
北斎ブルー フェルメールブルー..
この作品は"リンダブラック!?"
(なんてね)
『 黒色 』
こんなに黒が効果的に使われている
アニメーション見たことないっ‼️
勿論フレンチだから原色もいっぱい。
特に歌のシーンがおすすめ!


フランスのアニメといえば
ポール・グリモー ルネ・ラルー
ミシェル・オスロ シルヴァン・ショメ
ですが独特ではあるけれど
"記憶の奥底"という表現がぴったり!
でもだからってぜんぜん暗くはない
音楽もレオス・カラックスの
あの作品..のデュコルによる楽曲
なので子ども向けというより大人向け
と おもいます

字幕で観たけれど
吹き替えは 安藤サクラさん
リリーフランキーさん
リンダ役は?あの子なのね
配信なったら観てみようっと⑅୨୧*

あっ。肝心のパプリカ・チキン…
ラストにやっと出てきます!
ちょっとだけ。笑
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