PERSPECTIVE

リンダはチキンがたべたい!のPERSPECTIVEのレビュー・感想・評価

4.7
多種多様に彩られた世界も、それを不快に引っ掻き回すアナーキズムも、合間に見え隠れする"夜"と"水"の隠れ蓑に過ぎない。それらがあらわになった瞬間、"失ったもの"を取り戻したい少女の純情に沿って世界がひっくり返る。そこに疑問の余地はない。それこそが映画なのだから。

現代フランスのことなんかどーでもよい。これは突如現代に蘇ったパンダコパンダ(およびかぐや姫の物語)である。高畑勲の映画史はまだ終わってはいなかったのだ。
PERSPECTIVE

PERSPECTIVE