矢野竜子

リンダはチキンがたべたい!の矢野竜子のレビュー・感想・評価

3.6
時に輪郭をなくしてただの色となったり
時にしっかりと輪郭を織りなし
顔の表情さえハッキリする
抽象と具体を自由にいったりきたりする
キャラクター描写が素晴らしく
そこには奔放性と美しさがある。
背景とキャラクターも差異がそこまでなく
一つの絵が動いている感覚あり。
ストライキによってゲットできなかったチキンを
得るために次第に団地は
暴動の様相を見せ始めるわけだが、
最終的に子供たちによる
擬似的革命=自由獲得(解放)へと至り痛快。