サウンドチェック

かぞくのサウンドチェックのレビュー・感想・評価

かぞく(2023年製作の映画)
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au 三太郎シリーズのキャラクターデザインをやっていた方が監督だそうで。

ここまでセリフが少なく余白が多いと、私が編集担当なら、「これで伝わるかなぁ…」と、迷いが生じてしまうのではないかと思った。

商業映画だし、編集マンがいるのだろうと思い、編集マンに迷いは生まれなかったのだろうか?と思ったが、HPを見たら監督が編集者の作品だと分かった。

監督コメントにはこうあった。
「この映画の呼吸を聴く。私の目に見える世界は少しずつ変わっていく。私は、この不思議な関係を描くことで、家族の未来を描き出したのだ。」

監督が編集をして描き出した作品。
確かに呼吸や音が印象的な作品だった。
断言されている通りなら、監督の頭の中には明確に描きたい映像があったという事。
私の想像した迷いは無かったのだろう。
もろ監督のセンス。
そんな作品だったという事だ。

一般興行に入ったらどう評価される作品なのだろう。
監督にとって作品は子供。作品の否定は監督にとりて人格否定も同様だ。
今のフィルマークス口コミを見る限り、自分だったらと思うと、怖い。

追記ーーーー

こういう映画の評価は難しい。
誰かの心を打ったり評価されたりするかもしれないから。

正解も間違いもない。
だからこそ自分の表現を貫いてやり切るしかないんだと思う。

やり切ったんだから
すごいと思う。澤さん。