水辺の君に

かぞくの水辺の君にのレビュー・感想・評価

かぞく(2023年製作の映画)
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原作未読。
あの土田世紀の世界観をアレンジで表現しようとしたことは伝わります。
もうセリフや音の少なさ(なんならサイレントでもよかった)、説明のなさ(これは演出としてあり)などが、悲しいほど監督の期待ほど機能していなかった。
情報の少なさと余白の勘違い、演者の演技力頼り(相当難易度高い)、などなど目につく点が多く、結局監督自身のセンスと客側の映画IQを信じすぎでは?w意図がわかるだけに残念さも倍。
四者四様のかぞくの在り方を表してますが、全員誰もが「正しいかぞく」の姿なんて知らず現在の境遇や環境を呪い苦しむ様が痛々しく刺さるのは間違いない。構成要素が一人欠けたり問題があってもそれも「かぞくの在り方」のひとつなので、受け入れられるか否かで生き方や人生に影響を及ぼす。そんなシチュエーションの複数人の描き方。
なわけですが、ここからエンタメとメッセージ性を削ぎ落とした結果が今作。そもそも論としてそれが面白いか?っていうw
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