公開時は香港🇭🇰にいた。
スクリーンで観たかどうかは記憶に無いが、拙い広東語でこのプロットを理解出来るはずもないので、のちにDVDで見たんだろう。
風景を見ればだいたいのロケーションはわかる。
空の色を見れば、肌感覚で温度や湿度が伝わってくる。
ストーリーは初見時ほど重要ではなく、トニー・レオンに同化して、当時の香港を闊歩するかのよう。
先日知人がコロナ明けて久しぶりに香港に行った話を聞いた。
尖沙咀のネオンや看板がすっかり減り、寂しいかぎりだとぼやいていた。
無間地獄。
返還後の香港で自らを偽り、生きていかねばならない香港人の苦悩を描いていたのかと思えた。