あさ

違う惑星の変な恋人のあさのレビュー・感想・評価

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)
3.8
武蔵野館でこの感じ『まなみ100%』系だったらドウシヨと冷や汗かいて行った。結果、憎みきれな〜い!何物にも変え難い鬼キショさ!イライラしすぎて笑える。でもまなみとは違う。嫌悪感がやや解消されたのは、そのキショさを意図的に俯瞰して描いていて、それなりにキショい部分に登場人物が冷静なるビンタを喰らわせてる所だと思われし。オナニーで終わらず。

我々人類はいわば違う惑星に住む生き物。価値観や文化で共通認識を抱くことは希少だし、それがあったってすれ違いが起こる。だって惑星がちがうも〜ん!「アンタの惑星は天地ひっくり返っとるのか?」と思うことだってある。なのに、そこへ惹かれていく者もいる。死にに行く者がいる。そこに行けば天地がひっくり返ってるし、何なら地からは炎が燃え盛る地獄だというのに。目が覚めるのはいつの日か。でもね、モーくんみたいな宇宙人が側にいたら、きっと大丈夫。

とはいえ序盤、モーくんち行く場面、流石に初対面の人間と相手の家で二人きりはキツすぎて草。しかも「ブラジャー」と「パンティ」を言わされるというセクハラ苦行。その辺は「男子だな〜」と許されんでくれ、本気で怖すぎるから…。ていうか思い返してもベンジーがクソ過ぎて何度吐きそうになったか分からん(俳優に罪はない、がめっちゃ竹野内豊の皮を被ったクソ野郎としては完璧だった(役にハマりすぎて…))むっちゃん、1〜2年以内にはそいつを想って藁人形叩いてくれよな。筧美和子の役所もこれに至ってはとても上手すぎた。

『哀れなるものたち』を見てから大鬱を拗らせているけど、なんかコレは別のベクトルでパンチ効いてた。最近映画みるとマジで病む草。今日もこれ見て死にたくなった。多分、他意はないけど上映始まったら隣のおじさんが席移動して詰めてきてマジで怖かった。観るからにイライラしてたし(でも本編見始めたら私もイライラしたから、いま君に共感できてるよ!っていうマインドで逃げなかった。)他意はないんだろうけど、心臓出るほど怖かった、ごめん。退出考えたけど、見届けることができてスッキリ。ちなみに最近、莉子ちゃんのYouTubeを観ては癒されてたので見事にホイホイされました。
あさ

あさ