たくみ

違う惑星の変な恋人のたくみのレビュー・感想・評価

違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)
3.8
【Dunking】
Filmarksの評価が良かったので偶にはミニシアター行ってみるかと思い鑑賞。
THE・ミニシアターって感じでなかなか面白かったですよ。

変な恋愛群像劇でした。
正直好き嫌い別れる作品ではあると思います。
キャラクターの雰囲気を掴むまでは不安でしたが後半慣れてくると普通に楽しめました。
ほとんど4人の会話劇だけで構成されていて、映像も長回しでほぼ固定。
僕は今泉監督作品好きなんですけど、雰囲気とても似てました。

四角関係がこじれにこじれ最終的に何も進展しない作品となっております。
はっきり言ってしまえばどうでもいい。
どこがくっつこうが離れようがどうでも良いが何故か観れてしまう。
細かい言葉選びが絶妙で劇場で笑い声聞こえるくらいにはみんな楽しんでました。

雰囲気が似てるから相思相愛な訳ではない。
大きくわけるとむっちゃんとモー、ベンジーとグリコがお似合いっぽいんだけど、だからと言ってそこがくっつくわけではない。
雰囲気が似てるから好きになるわけでもないし、イコール恋愛になるわけでもない。
男女の関係ってだからこそ難しいなと感じます。これにプラス付き合う前にキスや体を交わらすのは恋愛と切り離してしちゃう人間がいるからこれまたややこしい。
具体的にどうなったかは明示されないですが恋愛ってこんなもんだよなと感じました。

メインの役者陣みなさん素晴らしかったです。
なんと言っても中島歩ですよ。
こいつ出てきたらだいたいこういう役回り俳優はずっと、佐藤二朗、リリーフランキーの二強だと思っていたのですが、中島さんも第三勢力として増して来てます。
まーたこんな役やってるよって感じなんですけど、なんか見入っちゃうんですよね。
イケメンだからのらりくらりと生きれてしまう人生。羨ましいような羨ましくないような。
真剣な顔して話聞いてない俳優としてこれからも邁進してほしいものです。

他のキャストの方もちゃんと演技見たの始めてでしたが皆さん素敵でした。
筧美和子と中島歩のイチャついてるシーンがリアルすぎて、見てはいけないものを見ている背徳感が凄かったです。
モー役の綱啓永さんはキョドってる演技上手でしたね、普段めっちゃ煌びやかな人っぽいのに凄い。
莉子さんはミニシアター系の雰囲気合う気がする。これからもこういう作品に出てほしい。

本作の様な良い意味でどうでも良い作品って大事だと思います。
教訓的なものもないし、鑑賞後の興奮収まらないみたいな事もない。
あー面白かった。で終われる作品って実は少ないのでありがたいです。
この映画のおかげで良い休日になりました。

【その他メモ・独り言】
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