このレビューはネタバレを含みます
ジャン=ポール・ベルモンドが亡くなったということで久々に。
点を付けづらい。
個人的には面白さがわからないのだが、ショットの繋ぎが独特なのはわかる。映画史的な重要性と、個人の映画体験をどこまでリンクさせて評価すべきか。
『市民ケーン』とかは、割と今観ても物語として面白いのだが。
この場合は警官殺しの男が、女と逃亡するような逃亡しないような時間を過ごして最終的に女の急な密告によって死を迎える、というだけ。パトリシアはなぜ裏切ったのか。「男から独立」するため?
先の展開を看板などが告げる、という面白さはある。しかし「ヌーヴェル・ヴァーグの代表作」という呼び声が、そのような特徴が映画史的潮流のものなのかゴダールの作家性に由来するのかという判断を惑わせてくる。
90分のくせに集中して観れなかったので2.5点だが、ショットを繋ぐ面白さ、目新しさということを加味して3.5ということに。