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勝手にしやがれのharu3uのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.5
ヌーベルバーグの代表作。
序盤のタイトル回収がかっこよくて前のめりになるも、その後は思わせぶりな台詞の応酬が続く。会話は詩的だし画がお洒落なので退屈ってほどでもないんだけれど。
主人公は小悪党でいいとこなし、でも愛した人に裏切られても受け入れちゃうのは憎めないね。“最低だ”ってふたりの愛の言葉が、他人の翻訳を介し意味を失ってしまうのが切ない。

ジャン=ポール・ベルモンド、サル顔の色男でルパン三世を連想するなあと思ったら。まさに!
ジーン・セバーグはモノクロでも溌剌ときらめいていて眩しい。フレンチスタイルの象徴みたく思っていたけど、彼女アメリカ人だったのね。
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