まみ

勝手にしやがれのまみのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ勢いよくフィルム切ってるな〜笑、長すぎて結構切らないといけなかったのかな、とか思いながら観てた。案の定調べてみると、最初に出来上がったものが結構長かったらしく切って切って切りまくってあのジャンプカットの多用が出来上がったらしい。面白いけど切りすぎて途中もっと周りの空間・状況が知りたいなとも思ってしまった。狙ったジャンプカットではなく、やってみたら面白かった感じかな。やり方がコラージュっぽい。流れよりリズム重視。だから内容については言葉にするより感じるしかない。

監督にとってミシェルが警官を殺したということ自体にはさほど興味がなかったのかな。殺したことによってミシェルが追われているという状況の方が大事だったように思えた。警官を殺したシーンとか白バイに追われてから3、4カットくらいで終わらせてた。ずっと物語にある警官殺しがここのこととは思わず、ずっとミシェルが殺したところって映ってたっけ…???ってなっちゃった。観終わってすぐ冒頭だけ観返してあ〜!ここか!となった。ジャンプカット多用による弊害か、自分の睡魔が原因か。

映画のような非日常的な恋愛を描いたというよりも日常的で普遍的な男女の会話を描いたというのが当時としては斬新だったのかな。今観てもその良さは分かるけれど、きっと当時の人ほどの衝撃ではないと思うと悔しい。

自分は生まれた時からテレビも映画もカラーだったから白黒映画を観て無意識にカラーに変換するという1種の能力を持ち合わせておらず、白黒は白黒としてしか観ることができなかったが、ルノワールの絵が出てきたときにちょっとカラーを感じることができて嬉しかった。

ミシェルの唇を拭うシーンから始まり、パトリシアの唇を拭うシーンで終わる。どういう意味があったんだろう。

最後の真正面アップショットに耐えられるジーン・セバーグの顔面強い〜
まみ

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