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勝手にしやがれのmatchypotterのレビュー・感想・評価

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.0
ララララ〜♫
パパパパ、パパ、パトリシア〜パァトリシアァ〜♪

今年はヨーロッパ勢にチャレンジ、ということで、ついにここに手を出す、、、ジャン=リュック・ゴダール。

昔からの映画が好きな人のクチから必ず出てくる映画監督の名前と言って良い。
ゴダールとか、コッポラとか、フェリーニとか、いわゆる語り継がれる“奇才”枠。

ヨーロッパ勢の映画はまだまだ素人同然なので、まだ早いかと思いつつ、一度気になってしまったので、早いとかもうどうでも良いやととにかくチャレンジ。

出てくる男も女も、なんて絵になることか。
パトリシア、髪の毛がめちゃくちゃ短いのに、女性らしさを一切失うことのない魅力、ちょっと凄すぎる、めちゃくちゃキレイ。

尾崎豊の“盗んだバイクで走り出す”的な多感な若者の話。
車を盗んで“勝手にしやがれ”と悠々と走ってたけど、追ってきた警官を撃ち殺してしまう。

それがバレずに、かつての女、パトリシアのところに居座って楽しく悠々自適に暮らそうと思ってたら警官殺しがバレてしまい、新聞に載ってしまい、追われる身となる。

なんだろう、“オシャレ”とかでは片付けられない雰囲気がある。
車内の撮り方や、寝室での撮り方、男前と美女が織りなす会話。1つ1つが絵になる。

ちょこちょこロケがあったり、綺麗で優雅な街並みを差し込むけど、現代の映画よりは動きは少ない。
だけど、その分、そのシーンはとても美しい。絵になるというか。

多感な男と、女。“男には女、女には金”。
なかなかドストレートな表現も飛び出してくるが、絵になる男と女達がオシャレな街並みの中でそこそこ露骨なやり取りもしている。

前半の優雅な展開から、バレて逃走劇となる後半のスリリングな展開への転換。
にしても、警察の尾行、ちょっと露骨すぎるだろ。もっと考えろや、とは言いたい。

“密告者は密告し、強盗は盗む。人殺しは殺し、恋人は愛し合う”。

このセリフ、なんなんだ。当たり前すぎるのに、理がありのまま過ぎて1周して逆にカッコいい。
っていうか、あっさりオシャレに車を盗み過ぎ。

喫煙者だけど、こんなにカッコ良くタバコが吸えたら少しは狭い肩身が広がるかな、、、。

普通は人を殺したり、車を盗んだりすると、罪の意識や警察からの追跡で気が滅入ってきたり、サスペンスやスリラー色が増していくはずなのに、そうはならないこの作品の魅力。

犯罪の中で、男と女が愛を語り合う。
愛を知ったその時、、、、この

、、、ゴダール、なるほど。これは、また映画というモノの見方の幅が広がる。
映画の制作に携わる後に続く多くの人たちがこれに影響されてるのか。

これがその先陣を行く作品。めちゃくちゃカッコいい。
こんな男に憧れるし、こんな女に隣にいて欲しい、、、もう無理かな。

、、、クソ、憧れる。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
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『matchypotterと映画の秘宝』
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作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
(まだ始めたばかりでお粗末が過ぎるブログですが)
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