このレビューはネタバレを含みます
大好き。2019年度末にブログを書いてたので、そこから抜粋。
ミシェルとパトリシアのやり取り、会話、仕草、表情…などとても良かった。
男と女の噛み合わなさ、2人でいることのよろこびと不自由、愛のおそれを感じさせる。
わからないの。自由じゃないから不幸せなのか、不幸せだから自由じゃないのか。
悲しみと虚無どちらを選ぶ?(―俺は虚無だ。悲しみを選ぶなんて馬鹿だ。)
ねえ、優しいことを言って。
外見が良い女はいるが、君みたいに個性的で、20点中15点というような風情で、心がピタッとくる女はいない。
あなたに愛されたい。でも、もう愛してほしくない。
お前は馬鹿だ。愛している男と寝ない理由を、もうほかの男と寝てしまったからだと言う。
などなど印象深いセリフがたくさんある。
(記憶のままに書いているので、細かいところだいぶ間違っているかも…)
言われたことに気分を害したり、思い悩んだり、一人で考えに耽るパトリシアの女性的な内面は、少年らしい外見と対照的でとてもいとおしい。
ベリーショートに何度もブラシをあてたり、鏡の前で表情を動かす仕草もチャーミング。
ジャン=ポール・ベルモンドはかっこよくないのに、なぜあんなにかっこいいのでしょう。