とりにく

勝手にしやがれのとりにくのネタバレレビュー・内容・結末

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

大好き。2019年度末にブログを書いてたので、そこから抜粋。

ミシェルとパトリシアのやり取り、会話、仕草、表情…などとても良かった。
男と女の噛み合わなさ、2人でいることのよろこびと不自由、愛のおそれを感じさせる。

わからないの。自由じゃないから不幸せなのか、不幸せだから自由じゃないのか。

悲しみと虚無どちらを選ぶ?(―俺は虚無だ。悲しみを選ぶなんて馬鹿だ。)

ねえ、優しいことを言って。

外見が良い女はいるが、君みたいに個性的で、20点中15点というような風情で、心がピタッとくる女はいない。

あなたに愛されたい。でも、もう愛してほしくない。

お前は馬鹿だ。愛している男と寝ない理由を、もうほかの男と寝てしまったからだと言う。

などなど印象深いセリフがたくさんある。
(記憶のままに書いているので、細かいところだいぶ間違っているかも…)

言われたことに気分を害したり、思い悩んだり、一人で考えに耽るパトリシアの女性的な内面は、少年らしい外見と対照的でとてもいとおしい。
ベリーショートに何度もブラシをあてたり、鏡の前で表情を動かす仕草もチャーミング。

ジャン=ポール・ベルモンドはかっこよくないのに、なぜあんなにかっこいいのでしょう。
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