えにし

メイド・イン・ホンコン/香港製造 デジタル・リマスター版のえにしのレビュー・感想・評価

2.5
あの遺書をロンが拾った時点で彼らは一蓮托生の道を辿る運命にあったのだろう。死ぬことに必要なのは勇気ではなく覚悟。ヘタレを克服し覚悟を決めたチャウが向かう先にはサンもペンもロンも待っている。恋も愛も憎しみも諦念もないまぜにして小銃に込め、それを放てば美しい世界が待っている…みたいなことを書きたかった。書きたかった、というのは、正直全然ノレなかったからだ。単に俺がベリーショート嫌いなだけかもしれんがペンが可愛い扱いなのが納得いかなかったし、夢精しすぎだしわざわざそれを逐一報告しなくていいと思ったし、衛生的な観点から冷やしブリーフにドン引きしてしまったし、腕チョンパがB級ホラーかよとツッコまずにはいられなかったし、やっぱりモノローグが苦手だし…。ツッコミどころ盛り沢山でも、それを帳消しにするほどこちらの感情を昂らせてくれる要素があれば好き!となるのだけれども、冒頭に書いたような所謂「エモさ」が俺の指摘の無粋を凌駕することがなかったので、要するにハマらなかったっすねえってことなのだ。最後に野暮なことを言うと、ヒロインはリー役の人じゃダメだった?ペン役の人えなりかずきにしか見えんくてな…
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