黒柴

あいつの声の黒柴のネタバレレビュー・内容・結末

あいつの声(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

これは久しぶりに超メシマズ映画でした_| ̄|○
実際の未解決事件をモチーフに映画化されたらしいが、子供が犠牲になる映画はホント気分が悪い。
韓国の3大未解決事件、イテウォン殺人事件(チャングンソク主演映画にもなっている)カエル少年殺人事件(これも映画化され、低予算ながら実に後味悪い映画に仕上がっています)そして本作。
サンウ君と言うぽっちゃり系の9歳の男の子がある日突然失踪する。誘拐なのか?事故なのか?ニュースキャスターを務める夫婦に育てられて、愛情を注ぎこまれたサンウ君。
犯人から実際に80数回の脅迫電話、身代金も数千万取られ、公開捜査、述べ16万人の警察官を投入しても、2007年に時効を迎えた。
本編でもサンウ君の変わり果てた姿で発見されるが、映像化するのは韓国映画だから出来る事であって日本の映画では絶対無理と感じる。
ニュースキャスターを復帰し、自分が読むニュースが、自分の息子のニュースなんて・・・悲しすぎる。嗚咽を必死にこらえながら、ニュースキャスターとしての役目を果たす父親、今頃この様な事件は他人事だと思ってたと暴露。
やっぱり人ってニュースで悲しい事件が起きてもどこか他人事に思ってしまう節がある。必死でニュースを伝えようとする父親の姿が涙腺を緩くした。

ラストに実際の誘拐犯の声が録音テープで流れ、実際犠牲になった少年のお墓が映る。子供が犠牲になる辛い事件はもうたくさんだ。
黒柴

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