リコ

あいつの声のリコのレビュー・感想・評価

あいつの声(2007年製作の映画)
2.5
前半は登場人物全員のポンコツぶりにイライラし、
後半はただただ悲惨で残酷な展開に打ちのめされる。
韓国の警察が無能とか、主人公夫婦の連携が
取られていなかったとか、色々省みる点はあるんだけども
真相の蓋を開けてみればそれ以前の問題で、
観ている側としては湧き上がった感情のやり場を失ってしまう。
「あの時ああしていれば!」みたいに
タラレバで溜飲を下げることも出来ない。

日本でいう「TVのチカラ」的な、
未解決事件に対する関心を煽るためだけの映画だと解釈した。
しんどい。辛すぎる。日本に住んでる私にはどうにも出来ないし。
韓国人だったらまだ「事件を風化させてはいけない!」とか
言えるんだろうけど…。
ある意味で、今まで観た中で一番気持ちが落ち込む映画。
こんな辛いだけの映画観たことない。
褒め言葉じゃなくて。

子供を奪われた夫婦の有り様とか、
あんな刑事とでさえ微妙に心が通う場面がリアルだった。
リコ

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