前作『春江水暖～しゅんこうすいだん』が日本でもヒットし、今年の東京国際映画祭でも黒澤明賞を受賞したグー・シャオガン監督の最新作です。
中国・西湖のほとりの茶畑で働く母タイホアと息子ムーリェンは、とある出来事をきっかけに茶畑から追い出され、都会で暮らすようになる。母は次第にマルチ商法の組織に巻き込まれていくが...というお話。
オープニングの壮大な自然描写が圧巻で、物語のスケールの大きさを予感させられました。
また、物語の展開は目まぐるしく変化していき、前作のように自然の美しさだけでなく、人間の醜い感情もたくさん描かれており、監督のスタイルの変化に驚かされました。
一方で、伝統的な自然での生活と、欲望うずまく都会での生活を対比的に描きつつも、どんな環境でも変わらない、人々の生命の力強さや希望を感じさせられました。
原題である『草木人間』というタイトルからもわかるように、草木の間に人がいるのだという感覚が、監督の作品作りの根底にある思いなのかもしれません。
主演女優のジャン・チンチンさんの怪演も素晴らしく、まるで『ジョーカー』のホアキン・フェニックスのように見える場面もありました。必見です...！
｜開催期間：10/23（月）〜11/1（水）
｜場所：日比谷・有楽町・銀座地区
｜チケット：当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非！特に学生は【当日券５００円】🉐
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