ウエダダダ

曖昧な楽園のウエダダダのレビュー・感想・評価

曖昧な楽園(2023年製作の映画)
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生きているのと死んでいるのとの間にある曖昧な時間と場所での戯れと彷徨。朽ちてゆく終末を纏いながら全く交わらずに描かれる2つの物語。雄弁なまでに介入し侵食する建造物とランドスケープ。言語化出来ない曖昧さを具象化しようと試みるスローシネマ。スクリーンで観ないと伝わらない空気感に満ちていた。
2つの物語を並べた構成だけど、1部の方はジャンヌ・ディエルマン的なルーティン地獄で、曖昧というよりも憂鬱な楽園だったなぁ。