このレビューはネタバレを含みます
ちょうどこの前ペルシャ語の先生達と話す機会があって、ホットなトピックだったからどうしても見たかった作品。
予想以上に引き込まれたし、彼女達の置かれた立場、葛藤、戦いが試合の描写と共にグイグイ伝わってきた。
全編モノクロだったのも良い効果だった。
ヒジャブを被って抑圧されている普段と、髪を出してありのままの姿を出している場面、抑圧があるからこその解放がより大きな意味を持つんだろうな。ベッドシーンもなんだかとても艶かしかった。
レイラとコーチの関係性もすごく丁寧に描かれていたし、2人の関係性の変化、感情の機微がすごく丁寧に描かれていた。最後の展開はなんだか胸が熱くなったし、女性の強さをすごく感じた映画だった。
観てるうちに「自分だったらどうするんだろう」と考えたり、闘い抜いた2人を見て自分にも力が漲る様な感覚があった。自分ももし同じ立場だったら、屈したくないと強く思ったし、自分がそう思ったことも新たな発見だった。
個人的にはコーチの変化がすごく印象深かった。あの女優さんも好き。
この映画がジョージアとアメリカの共同制作で作っているというのも興味深い。
こういう映画に出会えるから国際映画祭は楽しいんよな。
是非ペルシャ語の仲間達にシェアしたい映画。