デニロ

接吻泥棒のデニロのレビュー・感想・評価

接吻泥棒(1960年製作の映画)
3.0
1960年製作公開。原作石原慎太郎。脚色松山善三 。川島雄三監督東宝映画作品。同じ日に公開されている東宝映画は『青い野獣』。こちらは青年の野望を描いているようだ。仲代達矢が主演のようだが、目を剥いている姿が目に浮かぶ。

本作は、随分とお気楽ですね、という感じがする。宝田明、団令子、新珠三千代、草笛光子の男と女のラブコメディ。でも全く面白くない。石原慎太郎原作ということになっているがなんだかよく分からない。ご本人もカメオ出演している。
宝田明が人気のプロボクサー役なんだがそのボクサー姿が頼りない。鍛えた体ではあるのだが下半身がひょろっとしていて、ボクサーにはとても見えない。(どーでも)いいけど、ちょっと辛かった。

1960年といえば安保闘争。そんな気配の全くない作品で、川島雄三の心根がどこにあるのかがわかるような気がする。
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