半兵衛

接吻泥棒の半兵衛のレビュー・感想・評価

接吻泥棒(1960年製作の映画)
2.5
石原慎太郎×ラブコメという相性最悪な組み合わせにも関わらず、川島雄三のスピーディーな語り口と堅実な演出によりそれなりな形にまとまっていて楽しめる。全編ハイテンポなマシンガントークといい、後輩の増村保造や中平康、岡本喜八を意識しているような作風なのも印象的。それでも主役の宝田明は軽薄な女好き、ヒロインの団令子はわがまま娘なので魅力が今一つなため面白味に欠けるかな。むしろ脇の中谷一郎や新珠三千代の方が儲け役。

石原慎太郎が本人役で出ているが、「どう?これ面白いでしょう?」という製作側の意図が鼻についてあまり笑えず。

あと川島監督、ボクシングの場面撮るの下手くそ。他の場面とあまりにもテンションが違うし。
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