籠

接吻泥棒の籠のレビュー・感想・評価

接吻泥棒(1960年製作の映画)
3.9
2017年2本目 旧作日本映画1本目
1,050/2,350

「接吻泥棒」赤コーナーと青コーナーとわかるようにそれぞれの色で画面のかなりの場所を割いて塗り潰して対戦者の紹介をしつつ中山豊と加藤春哉のカーチェイスで始まるぶっ飛びラブコメはこの時代以降には死滅しており残念でならない。川島雄三の埋もれている格調の高くない作品に私は惹かれる。アンパンのへそと呼ばれた団令子が後にアンパン以上の薬物で輝きを失ったいうのも皮肉だ。
沢村いき雄の蛇の扱いが巧みで苦手な人は卒倒するだろう。マムシ料理店なんてまだあるのかな?場所が高架下で川縁で新橋?って今だとどの辺りだろうか?ナイトクラブのパイとスパゲッティの投げ合う所に主役の他に新珠三千代と草笛光子と北あけみと中谷一郎と上田吉二郎がいるのが黛音楽と共に最高だ。
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