らんらん

接吻泥棒のらんらんのレビュー・感想・評価

接吻泥棒(1960年製作の映画)
4.0
宝田明演じる女にだらしないボクサーの男(役名高田明w)と4人の女が巻き起こすドタバタラブコメディ、監督川島雄三、原作石原慎太郎

今でいう1人の男をめぐるハーレム的な作品になっていてなかなか羨ましい、描かれる女性がみんなたくましくて主人公がタジタジなのも面白い
団令子
父親が宝田明のタイトルマッチのスポンサーをする関係を利用して付きまとう、お嬢様だけどおてんばな役、大阪弁でよく喋る、吐くシーンもあったりしてゲロイン認定、お堅いキリスト系の女学校に通う
新珠三千代
バーのマダム、ある社長の妾であるがパパが寛容なので結構好き放題してる、セスナ機を操縦するなどアグレッシブ
草笛光子
洋服のデザイナー、社長?部下も数人いるが、さも自分がデザインしたように見せてフランスなどのデザインのまんまパクリ行為も

あと1人はセクシーなダンサー役で北あけみ、その他中谷一郎や上田吉二郎、石原慎太郎自身もわずかに出演、メタ的な演出もあったりする

そんなに期待してなかったけど普通に面白くてオシャレなコメディ、やっぱり女優陣がいいです!あと劇中の何度か登場する蛇づくしの飲み屋が印象的

池袋新文芸坐での宝田明映画祭最終日の2本立てで見たんだけど(もう1本は放浪記)、実は両方とも目当ては別だったり(目当ては主に女優陣)とかのあるある

帰り際ご年配の方が川島雄三っぽくないとかカラーはだめだねぇとか聞こえてきたけど、今思うのはそう言えば黒澤明でもそんなこと言われてるようなくらい、川島雄三作品ほとんど見たことないから、そういう見方出来るくらい精進したいものです
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