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彼方にのgeminidoorsのレビュー・感想・評価

彼方に(2023年製作の映画)
4.1
虚飾を剥いで凝縮された18分。
短い作品ながら描かれた軌跡の方向は、微かながら天上(光)の方へ向かっていたと思いたい。

数年前に配信鑑賞を始めてから知ったチョン・モンホン監督作品を思い出す。
作品の絵柄や匂いではなく"ことの起こり"というか…カメラや演出が似ている訳ではなく。

誰しも、生きていると"思いがけない事"に遭遇したりする場合があるー
つまり、"一寸先は光"でもあり、"一寸先は闇"でもあるーと云う様な…
作品視点の低音がズバリ其処なのだ。


上記のモンホン監督作"瀑布"は自分にとってはかなり身に染みる作品であり、大感動や大感銘と位置付けは出来ないけれど、最近にしては珍しく2回観直したりした。
色んなことを思い出してみたり、考えさせられた映画だ。
かなり以前に"瀑布"を観て、長いレビューを書いて校正していたら、最終段で間違えて消去してしまいOh myガァー!💦+😢って成った。
嫌になり辞めたままだ。
そーゆーのが度々だ。


話戻して本作。
他人事や絵空事に感じる方も居れば、切実に自らの胸中と会話する方も居ることだろう。
考えたら映画や小説なんて総てが、その様に云えるかも知れない。
が、きっと短編ほど、御飾りやサービスを削ぎ落としているだろうから、解釈や感受の度合いに違いが現れるかも知れないナ…

だから?
…。 否、唯、それだけ思った。
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