いかえもん

シャクラのいかえもんのレビュー・感想・評価

シャクラ(2023年製作の映画)
4.5
新年の劇場作品1作目は予定通りこちら!!!
2024年度第1回カンフー映画の会(会員2名、会長と副会長、インド映画の会とメンバー同じ)が今週行われる予定なんですが、副会長に「あの、ちょっと下見してきていいですか?」と恐る恐る聞きまして、「笑!会長、仕方ないっすねー、いいっすよー」との許可を得たため、本日「下見」に行って参りました!

いやいやいやいや、すごかったな、これ。
正直言ってJW4とかのハリウッド作品では、ドニーさんがいくらわがままを発揮したとしても、やっぱり抑えられる部分もあるだろうし、主演を張っているわけではないし、監督もアクション監督もやっているわけではないというところがあるので、やっぱり物足りないのです。
なので、やっぱり本国で撮られ、主演を張り、しかもドニーさんが最も信頼し、どんなわがままも聞き入れる(かどうかは知らんけど)アクション監督の谷垣さんと一緒に撮った作品ってだけで、やっぱりすっごい違うなと思った!しかも今回はドニーさんが主演、監督、プロデューサー!これぞ俺様映画!昔もそういう俺様映画撮ってたことあるけど、資金繰りとかでやりたい放題はできなかっただろうと思う。だけど、今やスターに上り詰めたドニーさんには豊富な資金もあるだろうし、人脈もあるだろうし、ほっておいても一緒に仕事したい人が集まってくるだろうと思う。
そんな中で撮られたこの作品は、やっぱりすっごいいい作品になってたと思うし、ドニーさんの思い描いたことが全て詰まった作品になったのじゃないかなと思う。
この映画の公開に合わせて、インタビューや記事をいくつか読んだけど、ドニーさんが「ゴシップとして色々書かれることもあるけれど、自分は映画を通して応える」という内容の記事が出てて、まさにそういう感じだったなと思った。ドニーさん、いろいろ言われてた時期があったもんな…。
アクションも谷垣さんが手がけただけあってほんとに見ごたえのあるアクションで、初っ端からクライマックスか?!ってくらいの闘いっぷりで、その後オープニング曲に乗せて馬で荒野を駆けるドニーさんたちのシーンなんてエンディングみたいなんだけど、まだ始まったとこだよ!とか思いながら見てた。
全体的に見て、3回くらいすっごい大がかりなアクションシーンが来る。これがもう見応えむっちゃあるし、テンション爆上がり。

ストーリーは、「天龍八部」っていう超有名な小説が元になっていて、何人か主要人物がいる中で、多分最もかっこいい喬峯という人物をメインに据えたストーリーになっています。
喬峯は宋でトップの武術を誇るリーダー的存在なのだけど、殺人の疑いをかけられ、さらに実は契丹人の孤児だったことが暴露されて、今までともに戦ってきた友人たちからも冷たくされた上に、様々な罠に陥れられ、命を狙われるようになる。真っ直ぐに生きてきて誰にも恥じるところもないという信念を持ちながらも、その人種の違いによって苦境に立たされた喬峯。そして混乱していく宋。この混乱を引き起こし喬峯を陥れた黒幕は一体誰なのか…というようなお話。

正直、登場人物が多いし、日本人にはなじみがない名前を覚えるのは大変だし、その関係性も複雑でわかりにくい部分はあると思う。「天龍八部」って全8巻ある小説で、私も実はドニーさんの新作が「天龍八部」に決まった時に買って読もうとしたんだけど、恥ずかしながら2巻くらいで止まってます。2巻目ってまだ喬峯出てこないのに!
でも、ドラマ化も何度もされているので、予習するためにドラマ全50話の半分くらいまではなんとか見てたので、登場人物も大体は把握できてて助けになったなと思う。しかも結末は知らないままで映画を観たので、結果的にベストな状態で見たような気もする。

どうやら、エンディングを見る限りもう1作ありそうな雰囲気だった。エンディングに次作を匂わせるのはいかがなものかと思うけど、ドニーさんだから今回は許す!だって続き見たい!もっと見たいんだもーん!

でもさ、映画館がら空きだよね、この映画のレビューも1月8日でまだ200ちょいよ。もっとみんな観に行こうぜ!香港映画が日本に来なくなっちゃうじゃん!