地底獣国

シャクラの地底獣国のレビュー・感想・評価

シャクラ(2023年製作の映画)
3.6
やっぱ武侠映画は物理法則を超越してナンボですなあッ‼︎

あ、もちろんドニー師父のアクション能力の高さというのが前提にあってその拡張としてワイヤーやVFXを有効活用しているのが素晴らしいんであって、アクション出来ない人に無理矢理アクションさせるツールとして使うのとはまあぁぁっったく!意味合いが違いますんで‼︎

そりゃ長大な小説(日本語文庫版で8巻)の一部とはいえ130分の映画にするのに大分端折ってるだろうなってのが未読でも伝わるぐらいに人物関係も碌に把握できぬままバタバタ進行してるかと思えば、情感を(無理にでも)盛り上げたいところではやたらとダラダラ尺を取って「いいからさっさと進めろや‼︎」ってツッコミたくなるし、最後のタイマン勝負が終わって謎は残ったけどぼんやりと全体像は把握したつもりでおったら、急に鍵を握ってそうなキャラを出して混ぜっ返し、「ほ〜ら気になるだろ?続き観たいだろ?」な声が聞こえてきそうなラストには「いえ、結構です✋」って返したくなるし、申し訳無いけど監督としてのドニー師父は「映画ヘタ男」と呼ばせていただきたく存じますがしかし。

そういった山積する問題を前にしてなお、師父の大暴れっぷりを頭から尻尾までたらふくいただけたもんで「ごちそうさまでした🙏」とお礼を言いたくなる、自分にとっては抗い難い魅力を湛えた一本になったんですねぇ。この感覚、随分前にも味わったなぁ…思い出した!「七劍(セブンソード)」‼️

おまけ:邦題が決まるまで、「サクラ」だと思ってたの、自分だけじゃない筈‥‥ですよね…
地底獣国

地底獣国