ゴールド・ボーイのあおのネタバレレビュー・内容・結末

「大人をなめるな！」という岡田将生の叫びに対して「子供をなめるな！」とでも言われたようなカウンターを食らって呆然としてしまった。
完全犯罪を狙ったはずが、13歳の中学生という思いがけない目撃者によって計画が狂わされ、翻弄されていく。初めこそ子供だからとなめきって平静を装っていたが、少年法を盾に強気に出てくる上に頭脳明晰な少年が只者ではないことを悟り、主導権を掌握される。
二転三転する展開の中、真実が明るみにされていく過程で人の二面性、隠し持っている顔に底知れぬ恐怖を感じた。仮面を被って生活をすることで平穏を得る反面、表に出せない抱える秘密や欲が心の闇を蝕んでいくような危険性も窺えた。
役者陣の怪演により、素晴らしい演技合戦が繰り広げられとても見応えのある作品になっていた。