めちゃくちゃによかった。個人的にだが、今年観た映画の中でも、相当上位に食い込むこと間違いなしだ。
良かったところはたくさんあるが、沖縄という舞台を表層的に扱うだけでなく、ストーリーを際立たせる存在として機能させていたところが素晴らしかった。二人の主人公は共通して並外れた学力を持つが、それでも大学に進学できなかったり、他人に寄生せざるを得なかったり、島が抱える経済的な問題を描写していたように思った。
サスペンスとしても申し分なく、くだらない正義感が介在しないヒリヒリしたやり合いは、終盤本当に引き込まれた。後からより一層評価されるような作品だと思った。