今更レビューシリーズその2。
遺産相続のため完全犯罪を成し遂げんとする御曹司と、その犯行の瞬間を目撃してしまった中学生3人組による、大金を巡る熾烈な頭脳戦！
......のはずが、後半は2人のサイコパスのイカれっぷりを楽しむだけの安直な映画に。原作（中国の小説）がどうなっているかは分かりませんが、改変したのだとしたらシンプルに悪手。そもそもタイトルから展開はある程度予測できるというのに。
やたら青春映画ぽい作りにしているのも謎だし、キャラ設定も甘さが目立つ。ラストシーンも「そこまでやる？」といった印象を受けた。
ただ、岡田将生・羽村仁成（ジュニアの子らしい。凄い）のW主演を中心とした豪華俳優陣による演技合戦は見応えあるし、自然の美しい沖縄県を舞台に据えたのも成功してる。いろいろ言ってきたけど、なんだかんだ総合的に見ると実写邦画としては及第点は超えているのではないか。
少なくとも同時期公開の「変な家」よりは注目されるべきだっただと思います。
