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ムービー・エンペラーのsayayumeのレビュー・感想・評価

ムービー・エンペラー(2023年製作の映画)
3.6
東京国際映画祭にて

アンディ・ラウと香港映画スタッフの、この時代の映画制作を取り巻く諸々を来し方への愛着も含めて示したような作品。
ストーリーの軸は大物俳優のエゴだ。ところどころアンディ・ラウ自身とも重なるセルフパロディも漂う。
致し方ないとはいえ増え続ける制約。大陸の影響。情熱や表現の適応は。40年以上一線で走り続けてきた俳優の戸惑いと屈託が率直に描かれる。
規範や正しさが変わり続けるのは世の常だけれど。共感するところもあるのだ。

映画祭出品というキーワード。ある俳優の変遷を感じさせる場面。
香港映画が好きだ。たぶんこれからも。
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