不寛容な現代だから刺さるのかも。
良いけどちょっと期待しすぎたかな。この監督の前作もあんましノレずで。
是枝監督の「怪物」の別サイドの話みたいだった。
どの立場も身近に感じる描きかたで、共感・同情・嫌悪の感情が一気にやってくる、それゆえ見ている側もストレスが…。
学校で起きた盗難事件に端を発し教師・生徒・親たちの関係が崩れていく。
主演のレオニー・ベネシュって「白いリボン」でクリスティアン・フリーデルと共演してたあの子か～。
何か悪さが起こるとすぐに犯人探ししたり攻撃したり、SNSでよく見かける光景は半径狭めの集団でも起こる。
とにかく学校の初動が悪かったんじゃない？としか思えず。ゼロトレランスを良かれと思って取り入れてるのも考え直したほうがいいんじゃないのと思ってしまった。
学校側がそう来たら生徒たちも構えてしまうと思うんだけどな。
大人も子供もどっちもどっち、やっぱりこうなる前に防ぐポイントがあったよなーと第三者だから思う。本人たちは冷静になれなかっただろうし、そもそも善き先生だけではなさそうだし。
保身や自分の利益のために動く人たち、窮地に立った人たち(子供含む)、人間観察映画としては良かった。
