柴芋

ありふれた教室の柴芋のレビュー・感想・評価

ありふれた教室(2023年製作の映画)
3.8
ゼロトレランス(不寛容)方式という初めて聞く教育用語が理解できなくて、後で調べたらルールを徹底して小さなことでも罰する、芽を摘む方法だった。そう思うと主人公の行動は結構そうでもないよね。ライターもカンニングも貯金箱も許してた。教育現場の息の詰まる感じがずっと伝わってきて、私はよくあんな所に居たなと二度と戻りたくない場所。小さな社会で、逃げ場が全く無い。このガッチガチな感じがすごく辛くて苦しくて、上から抑え込むような規則がすごく嫌い。あと、集合体としての行動を強要されるのも。あの拍手苦手だ。はみ出した者を救う手立てが無い方法に見える。ルールって、なぜその必要があるのか理解する前に絶対だと強要されて好きじゃない。日本の教育も優秀な人材とそうでない者をふるいにかける為って聞いたから、軍部中枢か使い捨ての兵士かみたいな。どこかで変換点作らないと、このままではヤバいよなと感じる映画。学校以外の生活を見せてくれないからホント息詰まる~。
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