あまりのやるせなさに最後は思わず落涙してしまった。まさかラヴ・ディアスで泣く日が来ようとは。
ほぼ全編渡って相変わらずなテンションなのだが、そのせいでラストシーンのエモーションに不意を突かれた、というのが正しいかも知れない。
いや、でも、それにしてもしかし…荒れ果てた広大な土地、虐げられる女性、貧困に喘ぐ若者、それらを見るカメラの目線は怒りを通り越した果てしない虚しさが感じられ、苦しくなってしまうのだ。
気になったのはカメラちょいちょい解像度変えてますよね、高精細な箇所と荒い箇所の違いやフィルムの傷のようなエフェクトが謎。最初から見直したい。