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ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフのregencyのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

「濃密な2か月間」を過ごした2人のガンマン。それぞれ袂を分かち妻子を持っていた同士が25年ぶりに再会。しかしその3日前に発生した殺人事件が両者の関係を複雑にする。
「これはアルモドバルから『ブロークバック・マウンテン』への答えだ」というキャッチコピーの意味が当初「?」だったが、後々調べたら監督のペドロ・アルモバドルが、同作品のオファーを最初に受けていた事に起因していると知り理解。要所要所『ブロークバック~』と重なるシーンがあったのも、そうした因縁からだったのかも。
ただ、個人的には『ブロークバック~』よりも『明日に向って撃て!』へのオマージュを感じた。2人が元ガンマン=殺し屋という経歴はブッチ・キャシディとサンダンス・キッドと共通するし、ブッチとサンダンスのブロマンス描写を強調したのかなと思わせる。いずれにせよゲイである事に負い目がないという件は、自身もゲイであるアルモバドルの主張だろう。
31分というランニングタイムが妥当と感じるか物足りないと感じるかは人それぞれだろうし、愛のカタチも人それぞれ。ラストのアッサリとしたケリの付け方もアルモバドルっぽいと言えるかも。
イヴ・サンローランの系列会社が製作している為、衣装もサンローランが担当しており、ペドロが着る緑ジャケットが荒野の大地に良く映える。というかペドロを含めた主要人物の衣装は、過去の名作西部劇にインスパイアされたものだとか。
確実に言えるのは、イーサン・ホークとペドロ・パスカルの共演ならぬ“共艶”は、イケオジ好きでやおい大好きな方にはたまらないという事。
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