みどり

台北アフタースクール/成功補習班のみどりのレビュー・感想・評価

4.0

90年代、3人の男子校生が予備校に通う中
新しい先生との出会いを通してゲイ・コミュニティーとの関わりができていく

ストレートに女の子が好きだという子もいれば、かわいいものを身につけてみたいという気持ちが芽生えてきたり。
はたまた長い間当たり前のように友達だったけれど、友達ではない恋愛感情を抱いた時の葛藤だったり。

いままでなら罵倒したりしていたかもしれないけれど
先生に出会って、さまざまな人たちがいることを知ってからでは自分の気持ちにも変化が現れる

3人とよく一緒にいる女の子がばかにせず、丸ごと認めてくれる、でも強気。というバランスが絶妙だった

ゲイでもある先生、ミッキーチェン監督の生きづらさは計り知れないけれど、自分と同じような気持ちを抱えている人たちと話しながらドキュメンタリーを作ったこと、
またその作品を見て、自分も監督を目指し、恩師へのリスペクトからこの作品が生まれたこと、とても素晴らしいと思う。
日本公開が決まった際には、同時期にふたりの監督作品が上映されることを願ってやまない
みどり

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