片腕マシンボーイ

STORY GAME<ストーリー・ゲーム>の片腕マシンボーイのレビュー・感想・評価

2.8
この作品を監督がつくったんは日本の怪談を世界中の人々に伝えたかったからだそうです…………
ならこんなカリフォルニアロールみたいな作品やなくて正面から怪談と向き合え!ってのよ、特にラストのしょ〜もないSF展開のしょ〜もないしょ〜もなさよ、ガックシ

キャンプきた3人組が焚き火を囲みビールを飲みホロ酔いで、朝食と150ドルを賭けて日本を舞台にした怪談話トークで勝負やぁ!ってホラーオムニバス

うん、今週公開のんは特別観たいの無かったんやが映画館には行きたいからば、ふみふみ目的に嫌いな石井裕也のん観るか?ワンがチン噛みちぎる洋画観るか?思ったんやが……
まぁ洋画やけど日本舞台のホラーなら試しに観てみるかぁ……なってこれ選んだぞ!

そうね、オムニバスの3本ともに言えるのはアメリカ育ちの3人組が日本を舞台にした物語を語る、って設定にしたことで、初めから物語の矛盾とかはあまりツッコミいれんでくれよな!って逃げ演出がなされており、マシンボーイは大いに不満やったねぇ、やったら初めから日本舞台にすんなし!観にもいかないからさ!
あと、日本が舞台、超自然的な話……やっけ?緑の目、っつ〜3つの要素を入れなあかんのがルールなんやが……緑の目って!もっとゲームを盛り上げるのに効果的な要素なかったんかい!

ま、とりあえず1話目からレビューすんな



日本の学校に転校した白人の女の子がイジメられっぞ!って話

いや〜まず学園ホラーにイジメ要素はつきもんやが、ここまで生ぬるいのんは久しぶりに見たわぁ、日本の低予算ポンコツホラーかてイジメのシーンは別に撮るのに金かかるわけでもないし、観ていて非常にツラくなるのんよくあるが、本作のそれは終盤の逆襲にカタルシスが得られる程の内容ではなくて、もっとヒロインに悲壮感無いと盛り上がらんのよ!って非人道的な罵声を浴びせそうになったわぁ
んで、まぁ結局やってる事は日本が舞台やからば強引にぶち込まれた剣道や弓道のシーンはあるものの、某有名アメリカンホラーの劣化版やし、最後のアナグラムオチには思わず椅子から滑り落ちたよねぇ……
ちなみに本作の元ネタは90年代に日本の小学生の間で大ブームなったがその頃日本ではハロウィンの浸透度なんて極めて低かったことを世界中の人々に伝えていきたいよね!あ、あとあの授業はアメリカではどうかしらんが日本ではセクハラ



2話目、電車で一目惚れした女に付きまとうぞ!って話

とにかくホラー的な部分はどうでもいいのよ!仕事が忙しいから家にろくに帰れなくて、おまけに嫁が仕事と私どっちが大事なのよ!つって、あ〜めんどくせぇわぁ!なってる主人公なんやが、そのくせ出勤途中にいい女見つけたぁ!言うて仕事サボってストーキングするんなんなん?さっさと家帰って嫁のご機嫌とりせぇよ!バカか!死ね!あ……死んだ?ほっこり
とりあえず伊藤歩じゃ弱すぎんのよ、屋敷紘子姐さんくらい強そなんキャスティングせぇて!ぷんぷん



3話目、お岩さんとお菊さんがコラボすんのよ!って話

外人が一丁前に時代劇ときたか、どれどれ……………………あかん!すげぇ眠い!なんか女中・お菊さんと旦那さんがイチャイチャして嫁・お岩さんがキーッなったり、なんやチャンバラしたり、いろいろ頑張ってはいたけども、とにかく眠かったし、やっぱり人物描写が時代劇のそれとはかけ離れていたんよなぁ、日本の前時代的な感覚がやっぱり外国人には理解できんのやと思う、あとやっぱり眠かったし、うん眠かった



そして3話目が終わった瞬間に何故かバッチリ目が覚めたんやが、怪談を話していた3人組に乱入した管理人が語り出した〆のストーリーがまた……転調がすぎるSFでガックシよ、なんで最後まで怪談で攻めんかったんや!意味がわからへん!しかも微塵もおもんないんよねぇ……



まぁどの話も微妙やったが、1番印象に残ったんは最初のんかなぁ?いじめっ子3人組がなかなか美しいからば、因果応報に酷い目に遭うシーンはワクワクしたねぇ、もう少し血飛沫とか気合いいれた描写にしてくれれば良かったのにぃ……、あとアヤカ・ウィルソンってもっと演技上手くなかったっけ?