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警視庁物語 謎の赤電話のcatmanのレビュー・感想・評価

警視庁物語 謎の赤電話(1962年製作の映画)
4.0
1962年公開。シリーズ全24作の中でこの18作目の「謎の赤電話」だけがU-NEXTの無料配信にラインナップされていないため、アマプラの東映チャンネルでレンタル鑑賞(400円)。なんてこった!! 映像がリマスタリングされていてめちゃめちゃ綺麗、これまで散々U-NEXTで観ていたボケボケの映像と全然違うじゃないか。俳優の血が通った表情、多彩なロケ地の背景の細部まで鮮明に見ることが出来て大感激。画が綺麗だと観ているこちらのテンションも全然違うことを改めて実感。

本作では身代金誘拐事件が発生するが、やはり貧困が犯罪の引き金になっているという本シリーズに一貫したテーマが描かれる。犯人からの電話を逆探知するシーンでは通信局のスタッフが号令を合図に「それーっ!」と大勢で巨大な自動交換機の隙間を大慌てで駆け回る様子が何だか微笑ましい。女性店員がゴーゴーダンスを踊りながら接客する喫茶店「ワイキキ」や新橋や銀座周辺の繁華街の様子も興味深い。新宿の劇場「グランドオデヲン座」ではジョン・ウェインの「コマンチェロ」、カーク・ダグラスの「非情の町」、トニー・カーチスの「硫黄島の英雄」が掛かっている(映像がクリアなので判読できた)。65分。
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