音の美しさが印象的な作品でした。
冒頭から静寂に包まれ、緊迫感の中、音のひとつひとつに強く惹き付けられました。
カットも引きの画や長回しなど特徴的な場面が多く、至る所から監督のこだわりをひしひしと感じました。
内容としては、第二章に若干のズレを覚えました。第一章・第三章との内容のリンクが少なく、最終章での登場もないこともから、素人目線だと第二章の存在意義があまり感じられなかったです。
また作品内で物語の全てを語り尽くしていないため、観客側の読解力が要されます。
全体を通して美しく綺麗な作品ではありますが、受け取り方を委ねられる難解な作品であるため、玄人向けだと思いました。
