このレビューはネタバレを含みます
洞爺湖。八丈島。中島。心の傷は消えないけれど、それでも生きている。生きたい?生きていかなければならない?
わたしは第一章がおきにいり。カルーセル麻紀さんの演技が本当に素晴らしかった。あの演技があったからこそあの世界に引き込まれた。特にラストは、次はひとりきりで、部屋真っ暗にしてみたい。
(丁寧なお料理つくるときって、何考えてるかなとふと考えた)
エンタメ映画をみることが多いから、慣れない構図とか間のとり方とか、こんな世界があるんだと感動をおぼえた。映像技術みたいなことはよくわからないけれど、映像で表現するって、ものすごく奥が深くて、こだわりとか意図とかぎゅっと凝縮された、努力や工夫の結晶なんだなと素人ながら考えた。
三島監督から直接お話をきけたのが、これまた幸せなことだったなと実感。言葉の紡ぎ方が大好き。一つ一つのシーンに意図があることを実感。
別に十二月も一月も変わんないけど、一月はなんとなくスタートみたいな心持ちになれる、というようなことをおっしゃっていて、一月にあれこれリスタートきめた身には嬉しい言葉だった。
そして会場にはさすが映画の見方(自由でいいとはいえ!)のわかる玄人が多くて、なるほどそういう視点があるか!と勉強に。
作品を創るということについても考えさせられた。わたしは傷つけてきた側だから気あまり偉そうなことはいっちゃいけないけども...
三島監督の他の作品も鑑賞しようと思った。また別の、美しい世界に出会える楽しみがふえた。