ハル

一月の声に歓びを刻めのハルのレビュー・感想・評価

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
2.9
事前情報無しでの鑑賞だったが、まさかのオムニバス形式。
前田敦子が主演ではなく3部構成の中、一つの作品で主演を務めている形。
うーん、率直な感想として…ハマらなかった。

“喪失”や“性被害”による心の破壊を描いてるのはわかるけど、それぞれの作品に関連性が薄く、なぜこの形式にしたのか甚だ疑問…
登場人物が共通していたり、それぞれが繋がっていくなら理解もできる。
でも、交わらない。

キャスト陣も弱い。
サブとしてではなく、カルーセル麻紀や哀川翔がこの時代に主演クラスでやるのはどうなんだろ。
必然性を感じなかった。
作り手側もわかってるからこそ、前田敦子のみのポスタービジュアルにしたのだろう。
ただ、ミスリード。
集客力を考慮してとはいえ、そこは正々堂々きちっとしてほしい。

一本芯の通った物語を期待していた、自分としては肩透かし。
長回しの中で主演がつらつら感情を吐露するシーンが三作ともあり、こちらも冗長。
この内容で2時間は厳しく、もう少し何とかならなかったのかな。
物足りなさと腹落ちしない感情のみが残ってしまった。
ハル

ハル