あお

一月の声に歓びを刻めのあおのレビュー・感想・評価

一月の声に歓びを刻め(2024年製作の映画)
3.9
喪失感と罪悪感に苛まれる人々の生きる力強さと苦しみを捉え、声を届ける物語。被害者はもちろん、その家族も含め過去の出来事に囚われ続け苦しんでいる描写や抱え込み続けてきたものが溢れ出す瞬間に触れ、言葉にできない辛さを映し出す。しかし、そういったものを抱えながらも生きることを選択していく前向きな美しさと強さこそ、この映画が救済的役割を果たしていると言える要因だろう。
一見別々に見えるストーリーが細い何かで繋がっているように感じられ、特に3章から最終章への繋がりはアンサー的演出になっていて見事な構成になっていた。
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