敵からの攻撃を受ける中でも食べる、酒を飲む、女と戯れる、新しい命が誕生する、どんな状況においてもひとの生活はそこにあり、命ある限り生きていくのだということに、とてつもなく感動してしまった。国は、政治家は、自分たちのことしか頭にないから、壮大な嘘をついてはそれを「真実」としてしまうし、何かと理由を作って戦争だって起こすし、市井の人々のことを守ろうだなんて微塵も思ってないよ。でも洗脳された人々は、そんなことにはまるで気付かずに、愛国心を利用されて戦場へと送られていくし、あくまでも駒のように働かされる。今も昔も人々は変わることなく、こうして歴史を築いてきたのだろうなあ。戦争は、なんて愚かで悲しいものなんだろう。いつだって犠牲になるのは我々一般市民で、歯食いしばって生きてくしかないのだ。そんな彼らの雑草のような逞しさに、わたしは心震えた。生きるって、どんな状況下にいようと、生活を続けることなんだ。わたしは映画を通して、世界が狂ってるなら、リミッターカットして狂人のごとく生きてやれ！って言われたような気がしたよ。ますます好き勝手生きようって思った。
たくさんの動物たち、ずっと騒がしい登場人物たち、誰も彼もが愛おしい（ベストは言わずもがなのチンパンジー🐒）。クロとマルコとナタリアの3人が肩を組み合い、くるくると踊るシーンがたまらなく好き。叶わなかった理想が描かれたラストはきっと一生忘れられないと思う。
鳴り響く音楽、魂ある限り踊れ！！！
